とりあえずこの本の存在を知らない人は、宮崎ファンだと認めてあげませんw
絵本のような形式でまとめられた、文庫サイズの絵物語です。
麦を求めて旅をする少年の物語。あとがきにも書いているとおり、チベット民話の「犬になった王子」というお話を元にしているということです。
後々作られる宮崎映画の発想の原点を垣間見ることが出来ます。
腐った大地と海、古代の神々の遺跡……はナウシカ、小さな村の族長の息子、ヤックルの存在、旅立ち、ジコ坊的な老人……はもののけ姫。
そしてソフト面に関してはハウルに通じるものがあると思うのです。
助けた少女に助けられる……互いを助け合う点、巨人や有機的な建造物、月に関して何の説明もない点、起承転結としての流れとは違うので緩慢にも思える後半、そして最終的に大局として解決するわけではない点。
最近では、映画「ゲド戦記」のキャラクター原案としてクレジットされていました。しかしこの物語自体が、そもそも「ゲド戦記」におおいに影響を受けているという話です。
個人的なお勧めポイントは、小さくて薄いのに、物語――世界観が壮大で読み応えがあるという点です。そこらへんはさすが
宮崎駿だと思います。そして水彩が美しい。物語りも埃っぽいけども美しい。
個人的にお勧めの一冊です。
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