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赤色エレジー(漫画)

赤色エレジー 赤色エレジー
林 静一 (2000/07)
小学館

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「いまどきの若者は本を読まないから語彙が足りない」と言われようと、あえて言います。

やべぇ。この漫画超やべぇ。(語尾を上げて)

表題の中篇と、短編数本が収録されています。
表題は、70年代を舞台に、先行きの見えない若いふたり・幸子と一郎の同棲生活を切り取ったような物語です。
日常の小さな不幸は重なって、若い恋人たちを押しつぶしていく。

「明日になれば 朝が来れば 苦しいことなんか 忘れられる

 昨日も そう思った――」

全体に流れる、古い町並みと砂埃の狂気。
阿部公房とか坂口安吾とか遠藤周作とか、そういった小説家が、主に短〜中篇で描くような古い町、舗装されて無い道路から巻き起こる砂埃、そしてそのざらざらして閉鎖された町で貧乏に生活する人々、その生活に静かに息づいている狂気。人間的生活の中で、時々たがが外れる動物的なエロス。

林静一さんって「小梅ちゃん」で有名ですが、かつてこういう漫画も描いていたんですねー。これは相当衝撃です。

こういうのが載っていた雑誌が「ガロ」なんですね。どこまで真面目でどこからギャグでどこらへん思想なのか。うーん、毎月購読すると精神を病みそうです。中毒になりそうです。
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