公式サイトはこちら
http://www.tamala2010.com/で、感想なんですが……なんとも自分の中で評価がパッキリと分断されてしまった、珍妙な印象を残していった作品です。
記号的な画面に、軽いエログロナンセンス。カニバリズム。怪しい宗教。
60年代アニメ風かつFLASHアニメな動き、モノクロメインの色彩。
全体的にレトロフューチャー。
可愛い顔して口が悪い。そして観客をサディスティックに突き放す。
世界観として、ありきたりな面もありつつも、私のツボをしっかりと突いてきてくれたあたり大変満足です。
公式サイトを見る限り、世界観とキャラを生かしてグッズに音楽にと商品展開をしているようで、それは大変よろしいかと思います。むしろそっち向けの世界観。
しかし、
映画としてみると、どうだかなあ、なのです。
物語としてのバランスがまずよろしくない。
世界観を構築しすぎて、それを全部出したいという欲求がそうさせたのか、説明しなければいけない部分を、文字通り説明台詞で補ってしまっているところは、かなり初歩的な技量不足ではないでしょうか。
逆に説明していない部分はどこまでも難解。難解詮索好きな私でも鼻につく難解さです。
続編を期待させますが、続編ありきでの構成というのは、個人的に逃げのように思えて好きではありません。
そして主題消化がいただけない。主張が妙に青臭いです。
説明台詞な説明を聞いて判断したところ、「世界を支配するなにか巨大なものへの反発・不信感」「現代資本主義社会――大量生産・消費社会への疑問」と、ここら辺が主題だと思うのですが、「未来なんてゼツボー。」とコピって置きながらのこの主張には、正直肩透かしを食らった感がありました。
そもそもこういった主題を持ってくるのであれば、対案を用意してしかるべきだと考えます。資本主義がおかしいのであれば、かつて失敗した社会主義とは別の、新しいシステムの提案をするとか。それを提示しないで「なんかデカイモノがおかしい」とつぶやくだけなら簡単です。軽いです。作り手のビジョンが見えません。
こんなぼんやりした抵抗感のことをパンクだと自称するのは、素人目にもどうかと思います。
この中途半端な主張も計算されつくされたパンクな世界観の一部であるのなら脱帽ですが、どうも見た感じそうとも取れなかったです。
まあ、社会問題提起アニメではないとは思いますが、気に障るくらいにそこを語らせすぎです。
世界観が気に入っただけに、特に残念に思いました。お話的には二流以下だった、と、裏切られた感をもって厳しく言っておきます。
でも好きです。もはや生理的に好きです。
CD・DVDが出るようです。ちょっと欲しい……
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